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初めてのバッカルファット除去で理想のきれいを手に入れるためには、まずはバッカルファットについてしっかり学んでおくことが大切です。そもそもバッカルファットとは何?という初歩的な知識をはじめ、気になるバッカルファット除去の効果や費用相場など理想のきれいへと近づく基礎知識を学んでいきましょう。
「バッカルファット」は別名として「頬脂肪体」や「頬部脂肪体」とも呼ばれる、人の頬の内側にある脂肪の塊です。より具体的にいえば、頬骨の下部からこめかみ辺りにまで存在している長い脂肪の塊であり、通常は皮膜で包まれて独立して存在しています。口の中から見ると、奥歯の横でふくらみを形成している脂肪であり、顔の組織や骨などの隙間や凹凸を埋めています。[※1]
バッカルファットが最も大切な働きを持つといわれているのは乳幼児の頃です。赤ちゃんといえばぷっくりとふくらんでいる頬が特徴の1つとして挙げられますが、赤ちゃんはミルクを飲む際に、バッカルファットを使うことでおっぱいや哺乳瓶からミルクを吸い上げます。そのため、バッカルファットは「吸啜(きゅうてつ)パッド」と呼ばれることもあります。[※1]
赤ちゃんの頃は重要な役割を持つとされるバッカルファットですが、成長とともに食事によって栄養補給が行えるようになるため、バッカルファットは必要なくなります。しかし、バッカルファットそのものは消滅することなく頬の深い部分やこめかみの下にまで残り続け、人によっては少々厄介な存在になってしまいます。[※2]
基本的に、バッカルファットが存在することで体へ直接的な害や負担はありません。ただバッカルファットが多すぎる人は内頬がふくらんでいるため、食事の最中に頬の肉を噛んでしまいやすかったり、奥歯と頬の隙間がなくなるため歯みがきがしづらくなったりというケースが考えられます。内頬を噛んでしまうことで口の中で血豆や口内炎が生じるリスクが増えますし、不十分なオーラルケアによって虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。[※3]
バッカルファットがあって困ることは口の中だけではありません。バッカルファットは加齢とともに下垂し、さらに顔の前方へと突出。奥から前へと垂れ下がってきたバッカルファットは、マリオネットラインやほうれい線を強調し、頬全体がたるんだブルドッグ顔の印象を強める大きな要因です。
また、バッカルファットの移動は年齢が上がれば多かれ少なかれだれにでも起こる現象であり、完全に頬が垂れ下がってしまった後ではたるみ治療の難易度が高まります。モデルや女優といった容姿を重要視する業界や接客業などで若々しい印象を与えたい人などの場合、バッカルファットを若いうちに除去してしまうことも多いのだとか。バッカルファットを除去してしまえば、あらかじめ顔のたるみを予防することができ、小顔効果も期待できるので一石二鳥、というわけです。[※4]
バッカルファットは赤ちゃんの頃に最も必要とされる脂肪であり、大人であれば原則として除去してしまっても問題ありません。むしろ、バッカルファットを除去したことで食事やオーラルケアなどにおける利便性が向上するケースもありますし、若々しいフェイスラインを保てるといったメリットも期待できます。[※2]
一方で、バッカルファットの除去では注意しなければならないこともあります。例えば、バッカルファットを取りすぎてしまうと逆に頬がこけて見えてしまうこともありますし、顔の左右バランスが崩れて不自然な印象を与えてしまう危険性があります。また、そもそもバッカルファットがあまり多くない人の場合、バッカルファット除去手術を受けたところで、それほど大きな小顔効果や若返り効果が得られない可能性のほうが高いのです。[※5]
頬のふくらみや顔のたるみは、バッカルファットだけでなく、顔の皮下脂肪が原因という可能性もあります。バッカルファットと皮下脂肪は種類も存在する場所も異なる脂肪であり、バッカルファット除去だけで目的の効果を得られるかどうか、まずはカウンセリングなどでしっかりと医師に相談して確かめておかなければなりません。[※5]
バッカルファットとメーラーファット、ジョールファットの違いについて解説しています。バッカルファットとメーラーファットは似ているようで全く別もの。
バッカルファットは頬骨下からこめかみ周辺にあり、皮下脂肪のもっと奥に位置しています。一方メーラーファットは目の下から頬骨周辺にあり、三角形の皮下脂肪。存在する位置が異なるため、下垂することで起こる顔の印象にも違いがあります。
また、顔にはバッカルファットとメーラーファットのほかジョールファットという脂肪も存在しています。組み合わせできる施術例についても紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
バッカルファット除去手術とは、文字通り外科的な方法で頬の奥側にあるバッカルファットを切除する施術で、口内を少し切開して脂肪の塊を取り出します。なお、バッカルファット除去手術は、クリニックによって「頬脂肪体除去」や「頬部脂肪体除去手術」など名称が異なっていることがあります。
バッカルファット除去手術は口の中の粘膜を1cm程度切開し、たるみやふくらみを改善できる適切な量のバッカルファットを取り出し、切除する手術法です。余分なバッカルファットを除去することで気になるたるみを改善できるだけでなく、若いうちにバッカルファットを除去することで将来的なたるみを予防し、フェイスラインをすっきりとさせる小顔効果が期待できます。
ただし、若い方が小顔目的でまだたるんでいないバッカルファットを除去してしまうと、頬がコケたりへこんだりするリスクもあります。たるみ治療としてバッカルファット除去を受ける場合でも、自然できれいな仕上がりにするためには顔の状態や悩みに合わせた治療が必要です。
バッカルファット除去では頬の内側、奥歯の横のあたりをメスでほんの小さく切開し、そこから黄色い脂肪の塊であるバッカルファットを引っ張り出します。およそ20~30分ほどで必要なバッカルファットを取り除いたら、傷口を抜糸が不要な吸収糸によって縫合して終了です。なお、術中は局所麻酔などの麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。[※4][※5][※6]
術後は麻酔による影響で多少の頬の腫れが生じますが、メイクや洗顔が当日から可能で、熱い物や刺激物を避ければ食事も問題ありません。ただし、人によっては腫れがしばらく継続することもあります。また、きちんとした技術を持った医師が施術した場合、包帯やバンドなどによる固定も不要なので、すぐに日常生活へ復帰することが可能です。術後は痛み止めの内服薬などが処方されます。[※4][※5][※7]
バッカルファット除去は、たるみの予防・改善や小顔効果の獲得に直接的な効果を持つ施術として人気のある美容施術のひとつです。ただし、バッカルファットを取り除くことで不自然な印象になってしまっては意味がありません。そこで、クリニックによってはバッカルファットの除去に加えて、必要な部分で改めて脂肪を注入し、より自然な仕上がりを獲得するといった複合治療が提供されている場合もあります。またたるんだ頬を引き上げるスレッドリフトやレーザー治療などの施術を同時に受けることを推奨しているクリニックが多いです。[※4][※5]
顔の脂肪を除去する施術としては脂肪溶解注射も人気の施術ですが、脂肪溶解注射は通常、皮下脂肪を減らすための施術であり、物理的にバッカルファットを除去する手術とは異なります。[※4]
バッカルファット除去のいちばんの効果はフェイスラインをスッキリさせること。その結果、若々しい印象になる「若返り効果」をはじめ、「小顔効果(輪郭形成)」が期待できます。一方でバッカルファット除去だけでは、逆効果になるリスクもあります。頬がこけたように見えてしまったり、不自然なくぼみができてしまったりという可能性があるのです。バッカルファット除去で理想のフェイスラインとスッキリ小顔を実現するためにバッカルファットについてしっかりと学び、自分の顔やたるみの状態に合った施術が何かを知ることが大切です。
バッカルファット除去のリスク・デメリットには、除去よる頬コケやへこみなどがあげられます。実際に施術を受けた方の体験談にも「頬コケがひどくて施術前の顔に戻りたい」「病気のようなげっそり顔に」といった声があり。バッカルファット除去を失敗しないポイントとしては、専門医に顔やたるみの状態をしっかりと見極めてもらったうえで適度な量の除去をはじめ、適切な治療の組み合わせが重要になります。
バッカルファット除去の基礎知識として、カウンセリングから施術までの流れや施術時間などを解説します。理想の仕上がりを手に入れるためには、カウンセリングでしっかりと希望を伝えて医師とイメージを共有しておくことが大切です。施術後は腫れや痛みを悪化させないために、長時間の入浴や激しい運動などは1週間程度控える必要あり。そのほかにも気をつけるべきポイントについてまとめています。
バッカルファット除去は局所麻酔を使用するため、痛みはほぼありません。口の中の粘膜に局所麻酔を注射する際に、チクッとした痛みを感じる程度です。麻酔が切れてからの痛みもあまり強くないため、痛みが苦手な方でも受けやすい施術になります。局所麻酔は全身麻酔と違って施術中の意識はあるので、不安や緊張を和らげるためにはカウンセリングで医師としっかり話し合って納得したうえで施術を受けることが大切です。
バッカルファット除去のダウンタイムに起こりやすい症状や副作用としては、腫れや赤みがあります。そのほかにも、まれに内出血や内服薬によるアレルギー症状を引き起こすケースも。腫れや赤みは局所麻酔の影響によるもので、大きく目立つものではありません。腫れは施術の翌日に、赤みであれば数時間程度でほぼ目立たなくなります。ダウンタイムが最小限で済むほか、顔の表面に傷がつかないので周囲に整形バレしにくい施術です。
バッカルファット除去手術のダウンタイム・副作用について詳しく知る
バッカルファット除去の費用相場は約20~30万円です。バッカルファット除去単体の費用相場のため、ほかの施術と組み合わせる場合はその分の治療費がかかります。美容整形は自由診療になるので、クリニックによってバッカルファット除去の治療費には差があります。ただし、バッカルファット除去は医師の技術が仕上がりを左右する比較的難易度の高い施術のため、費用の安さだけで選んでしまうと理想とは違う仕上がりになりかねません。費用以上の価値がある仕上がりを手に入れるためには、自分に合った治療が何かをしっかり学ぶことが大切です。
バッカルファットの除去手術についてはほかのページでも若干説明していますが、実際にバッカルファット除去の手術動画を見るのがいちばん確実。ここではその動画を元に手術がどのようにして行なわれるのか順を追って説明しています。
バッカルファット除去と脂肪吸引の違いは、ターゲットにする脂肪の種類です。顔の脂肪にはバッカルファットと皮下脂肪の2種類があり、それぞれで効果的な施術法が異なります。たるみの原因になるバッカルファットはバッカルファット除去、頬からアゴ下についている皮下脂肪には脂肪吸引が効果的です。バッカルファット除去と脂肪吸引の違いをしっかり学んだうえで、悩みや部位に合った施術を受けることが理想のきれいを手に入れる近道になります。
整形大国として知られる韓国。世界の美容整形事情においても、美容整形を受けた人の人口比は韓国がトップを獲得しています。日本よりもリーズナブルな価格で施術を受けられるメリットがある一方で、クリニックの情報を集めにくい、言語の壁でイメージを伝えにくいなどのデメリットも。イメージ通りの仕上がりにならなかったと後悔しないためにも、価格の安さだけで決めるのではなく、メリット・デメリットの両方をしっかり知ったうえで治療を受けるか判断することが大切です。
口の中の粘膜を1cm程度切開し、余分な脂肪を取り除く施術です。
バッカルファット除去の平均的な費用は、21~38万円ほどです。手術はその日に完了しますが、腫れが1日ほど、痛みが1週間ほど続く場合があります。治療後は腫れや頬がこけるなどのリスクがありますので、不安な点についてはクリニックで医師にご相談ください。
このサイトでは、美容整形の手術によって若々しい印象になることを「若返り」としています。